1. 貸家ののび、1.9%増に鈍化 4月の住宅着工
国土交通省が5月31日発表した4月の新設住宅着工戸数は前年同月比1.9%増の8万3,979戸で、2カ月連続で増えた。貸家は同1.9%増の3万6,194戸だったが、伸び率は1年1カ月ぶりの低い水準にとどまった。貸家は相続税の節税対策を背景に18カ月連続で増えたが、勢いが鈍っている。
三大都市圏別では近畿の貸家が11.2%のマイナスと7カ月ぶりの減少に転じた。国交省は「プラスの影響がある一方で、アパートの供給過剰というマイナスの見方も出ている」と指摘した。
持ち家は0.8%増の2万3,751戸。分譲住宅は2.9%増の2万3,708戸となり、そのうち一戸建て住宅が18カ月連続で増えた。高額マンションから戸建てに需要が移ったとの指摘が出ている。