昨今、洋風住宅が増加したことにより、伝統的な和風住宅が減少してきております。
当社は、長年粘土瓦の製造・販売によって日本の住文化に携わって参りましたが、より多くの方々に和風住宅の良さを知っていただきたく、重要伝統的建造物群保存地区(※1)に指定されている、歴史的な集落や町並みをご紹介します。今回は、山口県にあります萩市をご紹介致します。
山口県萩市浜崎町(重要伝統的建造物群保存地区)
浜崎は、城下町の形成にともなって開かれた港町で、近世は北前船の寄港地として廻船業と水産業で栄え、大正から昭和初期にはイリコなどの水産加工業や夏蜜柑等の積み出し港として栄えました。江戸時代以来の街路、敷地割がよく残り、南北を走る本町筋を中心に江戸時代から昭和初期に建てられた町家が数多く残っています。
2001年(平成13年)11月に、萩市で3番目の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、伝統的建造物に特定された町家や土蔵などの建築物は138棟を数えます。地区面積は約10.3haです。
毎年、5月の第3日曜日には、地区内の伝統的建造物と旧家に代々伝わる「おたから」を公開し、市場食堂など美味しいものと、御船倉コンサートなど様々な催しを楽しめる「浜崎伝建おたから博物館」が開催され、多くの人で賑わいます。
重要伝統的建造物群保存地区とは(※1)
1975年(昭和50年)の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。
市町村は、伝統的建造物群保存地区を決定し、地区内の保存事業を計画的に進めるため、保存条例に基づき保存計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて、我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。
市町村の保存・活用の取組みに対し、文化庁や都道府県教育委員会は指導・助言を行い、また、市町村が行う修理・修景事業、防災設備の設置事業、案内板の設置事業等に対して補助し、税制優遇措置を設ける等の支援を行っています。
2014年(平成26年)12月10日現在、重要伝統的建造物群保存地区は、89市町村で109地区(合計面積約3,770ha)あり、約26,400件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。
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本件に関するお問い合わせ先
経営企画室 岩田
Tel: 0569-29-3436
Fax: 0569-28-5891
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