1. 2月の新設住宅着工、前年比3.7%減 貸家・分譲が減少
国土交通省が3月31日発表した建築着工統計調査によると、2月の新設住宅着工戸数は前年同月比3.7%減の6万764戸と20カ月連続で減少した。持ち家は増加したものの、貸家や分譲住宅の落ち込みが響いた。
内訳を見ると、貸家は前年同月比0.4%減の2万2,556戸だった。銀行の賃貸住宅への融資厳格化の流れが続き、30カ月連続の減少となった。ただ、減少幅は前月(18.0%)から縮小した。
分譲住宅は14.6%減の1万7,398戸と2カ月ぶりに減少した。一戸建て住宅は4.0%減と15カ月連続で減少した。ぶれが大きいマンションは27.5%減った。
一方、持ち家は4.3%増の2万390戸と、4カ月連続で増えた。国交省の担当者は「落ち込んでいた受注が底を打ち、戻ってきた感がある」と話した。昨年は、春の新型コロナウイルス拡大に伴う顧客の外出自粛が営業活動に響き、秋ごろまで受注減が続いていた。
全体の季節調整済みの年率換算値では前月比0.8%増と、2カ月連続で増加した。